地球の掃除屋・微生物

「ゴミ」はどこへ行ってしまうのか?

自然環境の中では、日々さまざまな「ゴミ」が生まれています。
植物・動物問わず生き物が死ぬと死骸が発生します。動物の排泄物も「ゴミ」の一種です。しかし、これらやっかいな「ゴミ」は、放っておくといつのまにか腐敗し地中や水中に溶け込み消えてなくなります。

しかし、これらの「ゴミ」は自然になくなってしまうわけではありません。そこには、誰も手をつけることができないやっかいな「ゴミ」を食べて生きている生き物たち──微生物の存在があります。

見えない掃除屋がゴミを片付けている

腐敗・発酵は、微生物が有機物を分解して物質を変化させ、時には無機物にすることを指します。肉眼で見ることはできませんが、微生物は土壌や空気中・水中などどこにでも存在します。死骸や排泄物は発生した直後から微生物が活発に活動することで反応が進み、速やかに分解されていきます。完全分解した後の無機物は環境の中に戻され、再び植物等が吸収し有機物に合成されていきます。微生物が「ゴミ」を分解することで、再び生物が利用できる無機物にリサイクルしているのです。

微生物が「ゴミ」を分解しなければ、地上は死骸と排泄物で覆い尽くされてしまうでしょう。


 
BIO-RESEシステム-微生物による排水処理技術-大阪生物環境科学研究所
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