微生物が環境を修復する

環境の番人・微生物

微生物には、他の生物が利用できない有機物を分解し植物が養分として吸収できる形の無機物を作り出す能力があります。微生物がいる環境では、日々発生する死骸や排泄物などの廃棄物が速やかに無機物に分解され、それを植物が吸収し育った植物を動物が利用する、生態系という循環が出来上がります。
どんなに荒れた土地であっても微生物を定着させることさえできれば、植物が発生する下地を微生物が作り出すことが不可能ではありません。このように、自然界においては環境を見張り環境を整える役割を微生物が担っています。

人間が汚してしまった環境も、元通りに

「環境の番人」の活躍の舞台は自然界だけにはとどまりません。
し尿や食品残査、有機汚泥等の処理行程において、微生物分解は重要な役割を担っています。また、工業排水や石油によって汚染された湖沼や海洋、山林、河川などに微生物を投入し、汚染物質を分解して元の環境に戻す方法が実施されています。


 
BIO-RESEシステム-微生物による排水処理技術-大阪生物環境科学研究所
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